My Feelings For Developed Type03
以前masao shimizuが再構築のブルゾンを出していたことがあってそれが個人的にすごく気に入っていた。LosにもNYにも着て行ったし想いでも詰まっていて良い印象しかない作品だった。
しかし仲の良いお客さんに譲ってしまったため手元から消えてしまった。
個人的な服を売るという行為に対して良いとも悪いとも思ったことはないのだがこの時ばかりはさみしい想いになった。しかしそれは一時的な感情ではなくて長らく続きmasao shimizuの展示会までついて来た。
そしてサンプルのブルゾンを見ている時に私の口からポロっと清水さんに「再構築ブルゾン作ってくれませんか」と言ってしまったのである。
自分のなかでも何か分からず「え?」と思ったのだがすぐ清水さんから「良いですよ」との返事があった。私としては過去作品を繰り返させるのは新しい作品を作り続けているデザイナーにとって冒涜にあたるように思え言いずらかったのが本心。
しかし不意に出てしまった言葉とそれを良いですよと快く引き受けてくれた清水さんがいたからこそ出来た作品がDeveloped Type03なのである。
そしてそこに経年変化を出せるように生デニムを配置。これは着て、洗濯して、着て、洗濯してというのをどんどん繰り返して着てもらいたいという意味も込めて生デニムにしました。
しかし私物は自分で穴を開けてしまうという事件。なにが経年変化や!
特に私の友人が気づいた「肩がイセ込まれている」という部分からそもそもの作りがジャケットのパターンになっていることが発覚。この画像を見てもらうと分かるように袖もスーツと同じ2枚袖になっている。
しかもイセ込む作業って簡単に言えばギャザーを袖山に作り丸み帯びさせることで人の手じゃないと出来ないことなのです。それを1点1点清水さんが信頼している工場から独立して一人で工場をやっている人にお願いして作っていただいた。
いや、もうそれほぼビスポークやん。
そうなのである。スーツのパターンを使い手作業で仕上げられたDeveloped Type03は人の体に沿うような3Dに作られており着用時は「着ている」という感覚よりも「纏っている」感覚の方が強い。
ここまで着やすいデニムブルゾンは他にないと思う。
色々なブランドが再構築デニムを出したけれどもやはり手にしたい、手元に残しておきたいと思うのはmasao shimizuの再構築デニムでした。
どれだけ流行しても、廃れても常に再構築デザインを続けてきたmasao shimizuはこちらの思わせるほどの力があります。前にも言いましたがそれこそ再構築デザインを見るとmasao shimizuっぽいと思うほどに代名詞になっている。
そしてその代名詞を使って毎回私たちを楽しませてくれるmasao shimizuに感謝したい。
そういったことをDeveloped Type03を見ながら想った今日の午後。
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住所 静岡県静岡市葵区人宿町2丁目5-22 2F
時間 13時 - 19時