My Feelings For 18K Gold Of KEI SHIGENAGA
2018年だっただろうか、お店を始めてなんとなくお店が回り始めたところで欲しくなったジュエリーブランド。私としては衣服、靴、小物、どのブランドでも似たようなニュアンスのブランドを置く必要はなくて、一貫性がなくても自分が面白いと思う各々個性のあるブランドがラインナップに名を連ねていれば良いと思っていたし今も思っている。
だから同時期に探していた靴ブランドもacaciaに噛み合うものがなくて困っていた。
手詰まりになっていたし殆ど諦め掛けていた時に友人からこんなブランドがあると紹介されたのがKEI SHIGENAGAだった。
KEI SHIGENAGA自体を知らずとも僕ら世代の服好き、旅好きはロン毛と坊主という存在を知っていたし同世代で面白いことをしている奴らがいると思っていた。
それを聞き既に手詰まりだった私は行動しないと拉致があかないと思い即連絡。正直その頃はまだアルチザンで泥臭い作品が多かったからウチにハマるかどうかはわからなかった。
そしてディレクターのSHIMOSATO WATARU氏から連絡が帰ってくる。 NYにいる彼からスカイプで電話したのが初めての接触だった。その頃の彼らはNYで定期的にPOP-UPのような形でオーダー会をやっていてもしかしたら店舗は持たない方針で断られる可能性があったためかなりナーバスな状態で通話を開始した。
しかし話が進むごとにWATARUさんがKEI SHIGENAGAに集中するために帰国するということで日本でのオーダー会で実際に会ってみることになった。今思うとお互い奇跡的なタイミングだった。
そしてオーダー会で並んでいるサンプルを一通り見てGOLDがあるのに気づく。ジュエリーをやるんだったら間違いなくGOLDはオーダーしたいと思っていたし何よりTAMIというモデルのGOLDは私の求めているGOLDの存在やポジションに合致した。それはGOLDの嫌らしさや派手派手しい見た目ではなくTシャツを着るようにGOLDを付けられるような、そんなさりげなさやファッションでなくても成立する存在感というところだった。
ローンチの日にWATARUさんが自ら持って来てくれてそのまま撮影に行った。
そしてその日から殆ど肌身離さず付けている。風呂も寝るときも、サーフィンする時ですら付けている。海外に行く時の手荷物検査のゲート潜る時も付けっ放しで毎回止められるよ。でもこれだけは外さない。
もはや体の一部のようなGOLDはそれこそ「ファッションでなくても成立する」というのを体現しているのではないかと思う。
きらびやかで派手なGOLDだからこそファッションではなくて生活の一部として当たり前にあるような存在として扱う。つまりGOLDをGOLDに見せない努力を日々し続けて体の一部、あって当たり前の存在にしてこそ一番ファッショナブルにGOLDを付けられる。
そしてそうすることでファッション水準が一気に上がる。
ファッションじゃないけどファッション。私にとって18k GOLDはこんな感じ。
リングですら22.5万という高価なモノなんですけどその値段関係なしに納得できるという人が多い。
中には頭のネジが外れすぎた人がKYOというモデルの22K GOLDをオーダーしたこともあった。(今サイト見たら115万だった、笑えない) 確かにその人は高校生でカルペディエム買ってたり東京のレクレで買い物していたりファッション水準はぶっ壊れてる人だった。
そういった人たちは結局GOLDに行き着くんだなと思ったね。
お客さんでも「GOLDつけてから仕事の成績上がった」という人がいてオカルト的なことではないのですが運気が上がるような気がするのがGOLD
確かに今振り返って思い出すとその後から良い方向に物事が働いている気がする。
しかし皆さんご存知の通り失くすんですよね、このリング。
ショックだったし絶望しました。ただ自分の責任なので諦めていて「〜に怪しい18kのリング出てます」って色んな人から連絡をもらったんですけど自分のものだと確信がなかったので行動には出なかった。
しかしそんな中WATARUさんから「贈り物がある」と連絡が来た。その失くしたGOLD関係だと思ったんだけどサンプルとかそう行ったモノが送られてくるのかなと思っていた。
しかし実際に送られて来たものは私の18K TAMI RINGだった。
結論から言うとWATARUさんがその怪しかった18KのTAMIリングの出品者に連絡し確信的証拠が多かったために返してもらったと言う流れ。
本当に有り難かったしGOLDが返って来たことも、皆さんが心配して連絡くれたことも本当に嬉しかった。
BANGLEがKEI SHIGENAGAを始めた時にオーダーしたという思い出があるように、このリングも思い出が詰まったものになりました。
モノが溢れてる時代に何か手にするならこんなものじゃないですか。
それを理解したらそこはファッションの向こう側。
問い合わせは下記から
Mail acacia.shizuoka@gmail.com
住所 静岡県静岡市葵区人宿町2丁目5-22 2F
時間 13時 - 19時