Military is Not Attitude, It's Styling.


世界的に見ても数少ないBEAUGANのモーターサイクルジャケット。聞いたところによるとサイズ1・2でオーダーしているのは当店のみ。

良い言い方をすれば希少なのだが、オーダー数が少ないというのも頷ける作品でやはりBEAUGANといえば泥染めのような無骨なデザインがイメージにある。

しかし今回のモーターサイクルジャケットは墨染こそしているものの、綺麗で小ざっぱりした印象。言ってしまえばBEAUGANらしくない作品。

でもデザイナーのクリストファーの話を聞いていれば彼が日本のモノづくりに宿る伝統的かつハイテクな技術を意識しているのは明らかで和紙を使った今回の作品は思いっきりそこを意識しているものだと思う。

つまり今までのBEAUGANから成長を見せ、新しい扉を開いた作品になるのではないでしょうか。


Jacket / BEAUGAN / French military Rider’s jacket(1940) / ¥171,000+Tax
Cardigan / masao shimizu / Switch Pattern Cardigan / ¥57,000+Tax
Pants / Ten c / Cargo Pants / ¥70,000+Tax

そして彼がハイテクだと思っている伝統的なファブリックをヴィンテージアイテムに載せる。

Ten cのカーゴもそうなのだが、通常では考えられない作り込まれた生地をヴィンテージアイテムに載せるのはそれこそ当時のファッションとしてではなく機能面を追い求めた手法なのではないでしょうか。

着飾る、長く使えるとかそういう次元じゃなくて生活に寄り添うようなそんな作品に思えます。


和紙を使った生地なんて結構意味不明だし和紙自体は昔から慣れ親しんだ素材で感じるのはローテクなのに、結局それが日本の気候にあっていて月日を重ねる事でボロくなるのではなく味になる。

資源が限られた日本でずっと行われて来たモノづくりと考え方が全く同じではないでしょうか。

そもそも服としてのデザインも1930年代のモーターサイクルなので流行っているとは言えど、今この瞬間だけ楽しむようなトレンドな物とは違う。

作品として手元に残しておきたい物ではないですか。


もちろんヴィンテージ好きな人はこの値段出すならヴィンテージ買うって人もいるのかも知れません。

でもお客さんと話してて思った事があって。ヴィンテージも良いんだけど結局「ヴィンテージ」という肩書きよりも洋服を着ることが好きになってしまうとヴィンテージのモーターサイクルは着づらいって話してて。

確かに良くも悪くもそれ一色になってしまうよね。

ただモダナイズドされたこのモーターサイクルならフランス軍はもちろん、イギリスやベルギー、スウェーデン軍ともハイブランドとも手を取り合えるって話。


ローテクの良さ、ハイテクの良さをBEAUGANなりに詰め込んだ作品。

しかも偶然とは言え、当店でしか見れない作品。


アウターもパンツもミリタリーアイテムなんだけど、私たちがしたいのは戦争でも見えない相手と戦う事でもなくてファッションがしたいんだなぁ。

ミリタリーは姿勢じゃない、スタイルだ。

問い合わせは下記から
Mail acacia.shizuoka@gmail.com 
住所 静岡県静岡市人宿町2丁目5-22 2F 
時間 13時-19時 
週末 12時-19時