2 Pants,2 Styling


今年はmasao shimizuの再構築、ULTERIORのシルクミリパン、そして今回紹介したいBEAUGANの天然ケミカルウォッシュパンツとTen cのカーゴパンツが店頭に並びました。

どうしてもトップス過多になってしまってパンツの量が少なくなりがちなのですが、その分今年はそれぞれ個が強くて1人で(1パンツで)局面を打開してくれる作品が揃っていると思います。

特に今回の2本はとても新しく、さらに言えば前のブログで書いたような驚きのあるものだと思います。


Leather / ULTERIOR / Lamb Leather Overlaid Shirt / ¥170,000+Tax
Knit / ULTERIOR / Pure Cashmere Guernsey Knit / ¥68,000+Tax
Pants / Ten c / Cargo Pants / ¥70,000+Tax 
*サイズによってはストックあるのでお気軽にお問い合わせください

まずはTen cのカーゴパンツなのですが、ほぼ毎日穿いています。とりあえずお直しに出すと1週間は預けるのでタイミングを見計らっているところ。

このカーゴに関してはまずOJJという普段Ten cがアウターで使っている生地を1oz下げパンツに採用したもので、前の動画(https://www.youtube.com/watch?v=7lUnTdHm79g&t=31s)を見てもらえば分かるのですが最強の撥水性と防風性が備わっているパンツです。

ただそこはOJJを使っているので当たり前であって、個人的に一番驚いたのはやはりシルエット。

ヴィンテージブームに乗っかれば太ストレートを選ぶはずなのに、見た目の美しさを選ぶところがイタリアブランド。細ストレートなんですよね。

これがテーパードのオーバードーズだった昨今の流れを一気に脱却。

やっぱ今はこのくらいの頑張り切らない細さのテーパードかフレア気味なワイドなのよ。


トップスはピュアカシミヤにレザーシャツなんですけど、週末に来られたお客さんとこの合わせで盛り上がった。

実際私もオーダー時からやりたかった合わせであって、きめ細かい上品な面構えのラムレザーに柔和な表情のカシミヤが最高のマリアージュを生む。

これは魚に白、肉に赤ワインを合わせるようものでお互いがお互いの良い部分を際立たせてくれている。

この例えは初歩的に感じるかも知れないが、最後の一歩に限りなく近い最初の一歩である。


パンツは穿きまくっているから既に裾がガンメタに変色、膝裏はハチノス状になってきている。これさ、こっからハチノスやヒゲがガンメタになっていったら恐ろしく格好良くないか。

間違いなくアウターよりも負担が掛かりやすいパンツなので、そのあたりの経年変化はかなり楽しみ。「死ぬまで着れる」もとい「死ぬまで穿ける」こちらも遂行しましょう。

ちなみに私がブラックを買って穿いているのでブラックを掲載していますがオリーブもサイズによってはストックあります。

気になる方はお問い合わせください。


Knit / ULTERIOR / Pure Cashmere Guernsey Knit / ¥68,000+Tax
Pants / BEAUGAN / Double Loop Trouser / ¥76,000+Tax 
*サイズによってはストックあるのでお気軽にお問い合わせください

そしてBEAUGANの天然ナチュラルケミカルウォッシュパンツ。*Double Loop Trouser

Ten cのカーゴとは違って太ストレートなのですがこう言ったワイドパンツはギャバウールやツイードが多く用いられることが多いと思います。

しかしそれを顔料と墨染をした後にブリーチした和紙コットンを使用して作ってしまうのがBEAUGAN そしてそれをMONOCHROMEという色で当店がお願いしました。

この迫力。和紙が半分以上なので厚みがあるわけではないのですが、迫力や凄みというところなのでしょうか。全然軽く見えない。

よく販促で「冬の主役になるアウター」という謳い文句がありますが「冬の主役になるパンツ」ほんとコレ。


トップスは絶対カシミヤです。ドライな表情のパンツにピュアカシミヤとツヤ感のあるウェービーな髪がエロいでしょ。

BEAUGANのような作り込まれたブランドだとズタボロ系を合わせたくなる気持ちも分かるけど、あえて上品なニットやアウターと合わせて欲しい。

結局それが大人なのよ。

BEAUGANをBEAUGANとして着ないというか。パンツは主役だけどそれ以上盛ることはしない。

これがアコードではなくマリアージュが生まれる秘訣。


ここまでワイドなパンツは去年のISSUETHINGSに作ってもらったBenjamin Button Pants以来の一年ぶりでしょうか。

特にこちらは裾が靡くおかげでフレアシルエットに見えるから一層ドレスに、艶っぽく見える。そう、これだけ稲妻が走るようなブリーチを掛けてあるのにドレスなんですよね。

だからこのパンツ穿くときはD&Mのスリッポンではなくてホールカットダービーを履いてドレッシーにすることが多い。

だから春先はシャツじゃなくてジャケットに合わせたいかな。

このパンツは残り2本(サイズは1サイズでウエスト、丈の調整可能です)

カーゴパンツと共に個が強い作品と呼べる物なので是非見てもらいたいです。


最後に。躍動感ある一枚が欲しくて撮ったんだけどレザーの開きやカーゴのシワが結構気に入っている。

人間と一緒で時間が経てば経つほどシワや汚れが付いて100点から120点に近づいて作品として仕上がっていく。そんな服ばかりだから日々見ていて楽しい。

皆さんも是非。

問い合わせは下記から
Mail acacia.shizuoka@gmail.com 
住所 静岡県静岡市人宿町2丁目5-22 2F 
時間 13時-19時 
週末 12時-19時