masao shimizu "Exclusice Type 3rd"


本日はmasao shimizuより届きました新作をご紹介します。

当店のために作って頂いたモデルでとにかく早く見たかったし楽しみにしていたモデルです。


Brand / masao shimizu
Model / Developed Type 3rd
Price / ¥91,000+Tax
Size / 1 / 2 / 3
Color / Levis Indigo
Material / Cotton&Soul 100%

以前masao shimizuから出ていたノーカラーの再構築デニムブルゾンを覚えていますでしょうか?

当時かなり気に入っていてLAとNYのDeath Tripを敢行した際にも着用していて、あのmasao shimizuらしさと綺麗なインディゴの色がとても好きな一着でした。

しかしその後お得意様から譲って欲しいとの連絡があり「着てるし売るとしても定価で!」と断ってくるように向けた返信も「おk」とまさかの二つ返事で了承されて手放してしまいました。

そして今回その苦い想いを清水さんにぶつけて当店唯一の作品を作っていただきました。


しかし撮影したり着用しているうちに1つ気付いたことがあって以前のモデルはデニムブルゾンを解体、そして清水さんが新たに引いたパターンに載せて再構築したものでした。しかし今回はベースはLevisの3rd それを1 / 2 / 3のパターンにハメて修正、必要な部分を変更し構築。

つまり再構築というよりも3rdを発展させたものが今回の作品なんじゃないかと思っております。

故に清水さんらしいデニムの組み合わせ方や配色なのですが古着と言った部分も大きく、いかにもmasao shimizuという作品ではなくてmasao shimizuが新しい扉叩きました、という新鮮さの方が強いです。

そこに気付いてから自分のファッションに対する「何かのカテゴリーに振ってしまうのは楽だし分かりやすいけど頭で考えて自分だけのバランスの取れた組み方を生み出す」という部分に一致したようでかなり納得しました。


ベースは90年代のLevisの3rd

そちらにリジッドとさらに色落ちした白に近いインディゴを落とし込んでいます。特徴的なフロントのポケットは軍モノやそう言ったVintageから抜き取ったポケットかと思いきや全然そんなことなくてmasao shimizuオリジナルのポケット。リジッドのデニムの裏にはコットンの裏地がしっかりついています。

パターンはフロントは3rdのVシーム部分を使っているのですが多分かなり大きめのサイズを使いそれをサイズに合わせてリサイズしています。

そして新たに展開させている部分としてパネルラインの切り替えがあります。多分これは前身頃を削った時にアームホールと身幅のバランスが取るために切り替えたのではないかと。

そしてバックには某ジェラのハの字ライダースの切り替えのように裾部分が切り替わっております。


両袖裏にはカレを貼り付けてもらいました。

masao shimizuといえば再構築デニムとカレだと思うのですが私としてはロゴドンのような落とし込み方ではなくて、さりげなく作品の邪魔にならないように落とし込みたかった。だから袖裏にしました。

袖は折り返しやすくするためかカフス側ではなく袖側にステッチを入れています。そして折り返すことでカレを出せますが出さなくていいかなと思っています。

masao shimizuの作品だからカレを入れてもらいましたがこういうのは敢えて主張しない方が格好良いと思っているタイプの人間です。

リジッド部分については最初は色落ちしたデニムだったのですが古着の埃っぽさが出すぎる気がしてリジッドに変更。そうすれば色落ちが出て来た時のコントラストを楽しめますし。


もちろん清水さんもカレの部分を出すために折り返しやすく作っているので折り返しますがスレたデニムとカレのシルクが絶妙に噛み合う。

デニムの持っている野暮ったさに上品で高級感あるカレが全く相反するベクトルだからでしょうか、それがパターンやデザインだけでなく作品全体の位置付けを新しいものにしているように思えます。

あと毎回のように言っているのですが清水さんの配色のセンスの良さ。。。

色の薄さに応じてカレの色合いも合わせていてとても綺麗。この配色の美しさだけでエクスクルーシブな特別感を味わってもらえると思います。


そしてこれはお客さんと話しているときに気づいた事なのですが「袖山がイセ込まれている」という事。イセ込むというのは袖山をギャザーのようにして丸みを出す事でスーツを作る際に行う工程です。

しかしデニムでまさか、と思っていたし今回は工場に出すと言っていて工場だとアイロンしながら袖山を縫うという機械でやるので山が潰れてしまうんです。だから袖山の膨らみを作るのは手作業だし謎が謎を呼んでいたんです。

それを確認したところ個人で縫製工場から独立し個人で制作を請け負っている人がいるようでそちらにお願いし細かい部分も丁寧に仕上げてもらったようです。

確認して本当によかった、つまり再構築デニムを清水さん自ら作っているように信頼のおける人に作ってもらったということですからね。


オーダーの時にも清水さんから「そんなに多くは作れないので」と言われているので生産枚数はかなり少なめでです。その方がこちらとしても嬉しいですが。

動画は明日の12時にUPいたします。是非ご覧ください。

通販も承っているのでお問い合わせも是非。

よろしくお願いします。

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