Secular Change


Boots / Dimissianos&Miller / Dressed Up Back Zip (手前私物 / 奥新品)

今回の冬は手元に届いた瞬間から履き続けているBack Zip 気に入っているというのも勿論ですが、その他に経年変化によって確実に履きやすくなったというのが大きいです。

そもそもコードバンは馴染みが良く、かと言って柔らかすぎないので伸びきってしまうこともない皮革です。そのため常に足を通すとしっかりと包み込まれている、、、むしろ掴まれている感じに近い感触です。

画像を見てもらうと分かりますが1ヶ月ちょっと履いた私物は斜めだったシャフトにくっきりとシワが入り履き口の角度が90度に近くなっています。

ここまでシワが入ったらこっちのモノだと思ってもらって大丈夫。完全に手懐けた状態です。

そして皆さん言われるのが深く、そして大きく波打つシワの部分。これはやはりコードバン特有のもので他のレザーには無い特徴だと思います。これは修行に耐えたものだけが手に出来る芸術です。

(左新品 / 右私物)

そして木型を少し細くしてもらっている今回の作品。そのため履いていくと自分の足の形に広がります。

同じサイズを比較していますがここまで違うとは思わなかったです。しかも新品の全体が細い状態よりも、履いて甲の部分が横に伸びてそこからトゥにかけてシャープになっているのが美しくないでしょうか。

(左新品 / 右私物)

そして一番変化に驚いたのはこの部分。

左の新品は箱に入っていたこともありシャフトが斜めに傾いてしまっていますが、右の私物はしっかり立っていてしかも自分の足の形に膨らんでいる。

特にくるぶしの部分の凸からくびれるように足首へと、ヒールへと流れる曲線が美しく無いでしょうか。

結局バックジップの何が良いって「くびれる」ことなんですよね。人と同じでくびれがあってこそ視覚的に美しく魅力的に感じる。

そのくびれが前から見ても、後ろから見ても履き込めばしっかり感じ取れる作品になっています。


インスタからだとDMが国内と海外で五分五分くらいで海外からも問い合わせが多いんですよね。万人、誰が見ても美しく見えると言うことなんですかね。そうだったら非常に嬉しい。

そして先週末でストックが残り2足になりました。

フルオリジナルで作品を作りたいと思ってからDimissianos&Millerに相談して仕上げた作品。1番の思い出は1年弱手元に届かなかったことでしょうか。

正直ここまでの作品が出来上がってしまったのでバックジップはもう今後はやらないでしょうね。作る気にならないと言うかこれ以上美しい作品は作れないし、作ったところで比較対象がコレだと結構キツイものがあるんじゃないでしょうか。

それくらい完成度として満足しています。


春先もこんな感じで合わせていきたい。最高です。

残り2足、ご来店&お問い合わせお待ちしております。

問い合わせは下記から 
Mail acacia.shizuoka@gmail.com 
住所 静岡県静岡市人宿町2丁目5-22 2F 
時間 13時-19時 
週末 12時-19時