Khéiki "Hoodie Sweater"
コイツを今紹介するほど馬鹿じゃない。
そう思い7月の第1便に予約分と一緒に紛れ込んでいたこのフーディーを私は見つけ「寝かしておこう!!」と即座にストックルームへ。
そして昨日夜、鈴虫の鳴き声とともに体が冷えて起きてしまった私は寝巻きにしているバスケットパンツから無印のスウェットパンツに着替えた際に「あ、明日Khéikiのフーディー紹介しよ」そう思ったのです。
私が鈴虫の声とともに起きたように、フーディーも秋の夜風とともに目を覚まします。
Model / Hoodie Sweater
Price / ¥35,000+Tax
Size / 1 / 2 / 3
Material / Ex Fine Wool 85% Sable15%
Color / Black
サイズ詳細
サイズ1 肩幅42cm 身幅45cm 着丈67cm 袖丈62cm
サイズ2 肩幅46cm 身幅49cm 着丈69cm 袖丈64cm
サイズ3 肩幅51cm 身幅51cm 着丈71cm 袖丈66cm
この作品を見て、まず感じることがありました。
それはKhéikiというブランドの中に潜む「メゾン」という要素。
糸からニットを生み出しているブランドという部分を考えればアルチザンブランドに近いのですが、前職のブランドの影響なのかハンドの温かみではなく、もっと力強くてエレンガントな部分が強調されている作品がコレクションの中に数作品あります。
今回紹介するフーディーもそうで、現在のストリートミックスではなく2000年代のビッグメゾンが超ハイプライスパーカーを出していたあの頃の印象がすごく強い。
なにより今のようなチープな素材でもロゴとビッグシルエットにしとけば売れるような時代ではないので素材やディティールが相当凝っていて、服自体に力があったというんでしょうか・・・それに近いニュアンスを感じます。
ブランドの紹介文にもあるように「フォーマルな印象で着用できるフーディをテーマに作成したセーター」とあって結局フーディというのはどこまでいってもカジュアルで、それをどう打ち消すかというのがカジュアルアイテムを製作する上で課題になってくる部分。
だからそもそもハイエンド思考になればなるほどパーカーなんて、、、ということになってくるんですね。
でもそれを作るんだったら最高にエレガントに、モードにというカジュアルと対角線上にいるところまで引っ張って来ようとしていたのが冒頭で話していたビッグメゾンであり、この作品に感じる部分。
だから懐かしくも新鮮。
しかもビッグシルエットをちょっと綺麗にしたいなって思ってた時期じゃないですか、今日この頃って。だからメッチャ気分やでこのフーディー。
使っている素材はエクストラファインウール、そしてセーブル。
セーブルといえばクッソ高い毛皮のコートで有名ですがその毛を15%、18〜19μ(ミクロン)の羊毛に混ぜています。
そしてリブ編みにしておりかなりモチモチした弾力のある素材になっています。そして重みがありフワッとせずにズシっと下に落ちる感じの生地感。
着た感じは抜群の伸縮性でウールの肌着着ているのと変わらないくらい楽。あと表面が強く毛玉になりづらいと思うので気兼ねなく家でゴロゴロしてもらって大丈夫。
エレガントでどこに着て行っても恥ずかしくないのにスウェットレベルでゴロつけるってさいくーッ!!
肩部分はリンキングにて繋ぎ合わせています。配色はブラックのボディに対して生成りの糸で皆さん好物な配色かなと。
ちなみにフードのドローコードは抜いてもホールが目立ちにくくなっているのでコードのカジュアルな見た目が嫌な人は抜いてもらっても大丈夫です。
シルエットが細いからか着たときにかなり強調されるのがこの部分。
私としては去年買ったTen Cのカーゴを合わせようかなって。絶対シルエット的にも素材的にも噛み合いそう。
正直予約会で一番オーダー付いたのはノルディック柄のニットで他にもモックネックとかが人気でこのフーディーが目玉かと言ったら違うと断言して言えるのだが、モードの力強さはこの作品にしかないと思っています。
未来を予感させる1品です。
着用も是非見てください。明日載せます。
問い合わせは下記から
Mail acacia.shizuoka@gmail.com
住所 静岡県静岡市人宿町2丁目5-22 2F
時間 13時-19時
週末 12時-19時