ファッション用衣類

昨日の夜ふと思ったんですよ。今の洋服ってなんだんだろうって。

ULTERIORのオフィサーシャツを紹介した動画で「ヴィンテージのような服は機能面や頑丈さに重きを置いて作られていた」と言ったのが自分の中で繰り返されていて、じゃぁ今の服ってなんだろうという疑問が頭から離れなくなりました。

どういうことかと言うと、昔の服って全て作業用であったりファッショナブルな服でも必ずタバコを吸う時のためだったり理由があった。

そしてミシンがなければ強制的にフルハンドになり強度や可動域が広がるパターンで動きやすさも必然と上がっていく。

そこを踏まえて考えると今の服って本当になんなんだろうって思いませんか。


目的のために作られたわけでもなく1日中着ている服や靴、小物。豊かになりすぎて脳内もお花畑になってしまい身に付けるものの意味すらなくなってしまったしそこも考えなくなってしまったのかと。娯楽がデカくなり過ぎてしまったのかと。

かといってそもそもガチガチのヴィンテージファッションや年代で評価されて値段がつり上がるようなものに興味はなく、特に今のタイミングで当時モノのミリタリーファッションなんて個人的にはしたくないですし。


逆に昔はこんな服ってなかったよなとも思って考えたんですけど、それこそ結婚式の晴れ着のようなものだったんでしょうね。お祝いする場で身だしなみを整えて言葉だけでなく見た目すら祝福で溢れるような服装が今のファッション衣類にあたるんだと。

しかもULTERIORのデザイナー牧さんも言っていたんですけどコロナ禍で閉塞的な空気に反発するように徐々に煌びやかでデザインされている作品に目がいくようになってきたと言っていて、それこそこれって晴れ着じゃないのかって。

その濃度は薄れたかも知れませんが、100年後にヴィンテージで「2020年代の週末に楽しむための晴れ着」として掘り出されるのかも知れませんね。

*愛すべき私物

そして私としてはDimissianos&MillerのDressed Up Back Zipや岩崎眼鏡枠製作所のD-A-Fなんかは100年後に発掘されても「200年前のものを100年前の人が同じ手法で作ったもの」として評価されても良いレベルだと思っています。

それくらい物を作ると言うことを突き詰めている人達ですし、そこからくる高揚感や緊張はまさに晴れ着と呼ぶにふさわしいものだと思います。

なにより頭をこねくり回して今という時代を作っている人の方が面白味が違いますからね。

と言うことで次はKheikiの新作ニットを紹介しようと思いますが、その前にKheikiデザイナーの北川さんに行ったインタビュー動画でも見ていただけたらと思います。

作品についてのお問い合わせもお待ちしております。是非。

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