Khéiki "WG High-Neck Sweater"


本来ならばこのタイミングでGin and TonicのコートやTen cのウルトラ最強ダウン(俗称)を紹介しようと思っていたのですが、貸し出しや納期が来週末だったりと噛み合わず。

そこでタイミングよく入ってきたのがKheikiの新作です。

明日から北海道だから本音はもちろんTen cが良かった。だって最高気温-3℃だよ?なのに2023 Spring/Summerを紹介ってどうかと思いますよ。

でも一目見てコレで良いやと思いました。いやコレが良いの間違いでした。

お陰様で来年でアカシアは5周年ですし、好きなことやれて幸せな人生だと思っています。だからこれにアノラック着ていって、死んだら死んだでそれで十分じゃないか。(十分じゃないよ)


Brand  / Khéiki 
Model / WG High-Neck Sweater
Price / ¥37,000+Tax 
Size / 1 / 3
Material / Wool 100%
Color / Black / Brown

ニットブランドとして始まったKhéiki(ケイキ)ですが、デザイナー本人の言葉を聞いてもニットに対する拘りと言うよりも執着が凄く、春夏でもニットアイテムを展開。

もちろん春夏と言えどHigh Summerではなく12〜5月くらいに照準を合わせているEnd Of Winter的なノリで出されている作品です。

ただ既にこの作品に関しお客さんからDMを頂いていて色々やりとりした後に「カワムラ、通年着れるってことでエエか??」を投げかけれらたのでパクらせていただきます。

これシーズンレスで通年着れちゃうヤツです。


なにお客さん発信の発言見事にパクッとんねん、と思われるかも知れませんが違うんです、違うんですッ

実はこの素材、春夏シーズンでアカシアが夏も着れるニットウェアという企画の元作り上げた別注のニットと同じウォッシャブルウールなんです。

ということで元々は自分「も」発信していたということになるんで、8割私発信で良いかなと思います。

因みにウォッシャブルウールはメリノウールを使用。買った方はご存知かと思いますが、その洗濯可能という部分と肌触りの良さ、消臭、帯電しにくい生地がとても着やすいんですよね。

これはウールのこの生地が手撚りに捻りによって糸に凹凸が出来上がり、肌の設置面積が減り帯電しにくいものと考えられています。


そして「WG」とありますが何だと思いますか?

はい、全部違います。

Whole Garmentですね。つなぎ目を無くし無縫製で編むことができるニット特有の技術ですね。シーズンレスな上にシームレスだなんて。

ラベルを読み解くとKnitting ; LABO SYSTEMとあり、このWhole Garmentを生み出した島製機製作所出身の方がやられているニット工場みたいです。

縫い目がないことで何が違うかというのを個人的感覚で言いますと、平面になりずらく立体的構造に毛糸を編めるので体に沿う綺麗なラインがニットでも表現できるのかなと私は思っていて、立体裁断というよりはバイアス取りした生地で作った洋服と似ているなと思っております。

*Brown 良い色してます

シルエットはこうやってハンガーに掛けてあると袖ばかり目立ちますが私がサイズ3を着てちょっと緩いくらいのシルエット。

袖の溜まりは気にならず着丈も短くないです。
着丈 サイズ1 60cm
着丈 サイズ2 65cm

なによりバカみたいにワイドじゃないのが良いです。シルエットに関してはKheikiは常に言えることなんですが、スリムというかカッコ良いシルエットしてる。

やはり前に在籍していたブランドの影響もあるのでしょうが、そのブランドの良い部分とKheikiとしての味が良い感じにミックスされていて他にはない存在感が生まれている。

それこそ2000年代くらいのドメスティックブランドで本気で服作ってたブランドの匂いがするんですよね。


色に関してどっちが良いかと聞かれたら、これは本当に迷ってしまう。両方凄くいい色していてブラックは真っ黒でブラウンは画像だと色が綺麗に出てないのですが(ちょっとグレーっぽくなってますもんね)チョコレートブラウンみたいな色で凄く綺麗。

・店の傾向的にブラックは絶対売れます。

・ただそれ故にブラウンも買う人が現れます。(ブラック持ってるから)

・私からすると1番嬉しいのは2色買いです。(^ ^)

うーん、やっぱ2色買いしかないみたいですね!!


最後に真剣に作品紹介します。

今回のKheikiのコレクションテーマは「1/f」

自然界から生まれる不規則なリズムであり人間の脈拍の感覚変化と同じと言われており、そのリズムが私たちは心地良いと感じます。

それを服に落とし込み「無意識に心地よさを感じられる作品」を作ったのが今回のコレクション。

だからニットの柄も樹木の年輪なのですが、その自然界から生まれる1/f ゆらぎを意識して落とし込まれています。

ただこれは今回に限らずKheikiが作品を作り続ける上で根底にある要素で、常にニットを着て安らぎや温もりを感じられる作品を作りたいとのことです。

こうやって文にして初めて気づきますがニットのぬくぬくした感じと大好きな季節が始まった高揚感っていつもある気がします。

もちろん服が好きなのでニットに限らず色んなアイテムが好きですが、ニットはその中でも格段好きかも知れませんね。

お気に入りの一枚に是非。あ、二枚か。

問い合わせは下記から 
Mail acacia.shizuoka@gmail.com 
住所 静岡県静岡市人宿町2丁目5-22 2F 
時間 13時-19時 
週末 12時-19時