Gin and Tonic "Corduroy Coverall"
ビスポークをメインに様々な作品を生み出していくブランド。それ故にその場の生地の量やタイミングで仕様が変わっていきます。
今回製作してもらったのはCoverall(カバーオール)
しかし皆さんが思い描くカバーオールは少し違ったものに仕上がっていると思います。
Model / Corduroy Coverall
Price / ¥60,000+Tax
Size / Bespoke for you
Color / Black / Beige
Material / Cotton100%
まずは生地をコーデュロイに変更。
ベースになっているのが1930年代のカバーオールなので本来ならばダック地やデニム地で作られているのですが、あえてコーデュロイに。
何故かというのは説明しながら解説します。
これも本来ならば道具の出し入れをしやすいようにアウトポケットで作られていてフラップは付いていない物なのですがあえてフラップポケットになっています。
しかも胸やウエストだけではなく全てフラップポケットなのが特徴的です。
これら上記の部分は何故こんな仕様にしたかという理由ですがテーラードミックスのカバーオールだからです。
1930年代のカバーオールにフラップポケットを載せて、パネルラインで切り替えて後ろはサイドベンツになっている。そして最後は綺麗なコーデュロイでそれらを構成。
単純にワークジャケットという括りのカバーオールではなくて大人がジャケットとして着れるカバーオールになっているのです。
これって見た目こそ違いますがmasao shimizuの古着を繋ぎ合わせる「再構築」とかなり近いのではないでしょうか。
昔からある違う実用性を求められたものを1つにする。
「再構築」であり「革新的」な作品の作り方です。
視覚的なデザインで遊ぶのは誰でも出来ますが、こういったパターンの組み合わせというのは服というものと服の歴史を熟知していないと出来ない部分。
だからこそ服好きな人がアツくなれるような作品なんだと思います。
これもコートをこの上から着た時のことを考えていて、あまりにも首の位置を深くするとコートを上に着た時に綺麗に見えないためです。
そして襟も小さめに作られていて立てても襟の反り返りが美しく、決して邪魔にならないバランスで作られています。
ここまで綿密に計算され作られた作品は久しぶり。なんなら着方や着るタイミングまでも作品を見たその瞬間に思い描けるような計算による奥行きを感じます。
しかも自分の希望のサイズで作れる。こうなってくると一層着ている自分が頭をよぎりますよね。
一応店頭には私が着て小さめのブラウンと大きめのブラックが並んでいます。そちらで試していただいて修正をかけても良いですし、採寸してご自身のサイズに完璧に合わせることも出来ます。
写真を撮り直しました。実物に近い色に近づけています。
一応両方着てみました。
なので大体の方はこちらを基準に自分の求めるシルエットに変更してもらうのが分かりやすいかなと思います。もちろん採寸して1から作ることも出来ます。
肩周りとか裾の広がり方とか完璧じゃないでしょうか。
私はこちらのサイズでブラックにしようかなと思っています。
裏地は付いていないのですが1番使いやすい厚みで、インナーに何でも着込めるような作りなのでレザーシャツで上品に、パーカーでカジュアルにとアレンジ出来ます。
しかもそのアレンジがジャケットや本来のカバーオールのように嫌味なく、大人に仕上げられるのがこの作品の良さかなと。
そして黒の方が少ないのに自分の分もあるので希望の方は早めにご連絡ください。
着用画像は明日撮り直してUPします。夜はダメだ、ただ寒いだけ。
お問い合わせ、ご来店お待ちしております。
Mail acacia.shizuoka@gmail.com
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