Prodigy
現代風で格好良くキザな方向ではなく、前にブログに書いたような「合成調味料ドカ盛りの陽気でバカっぽい感じ」という夏の日差ししか似合わないような、とにかく明るくHappy〜みたいなチープなノリで作ってもらいました。
イメージしていたのは500円くらいで買えるプラスチックのサングラスや、昔映画館にあった3Dで見える赤と青のフィルムが入っている紙の眼鏡とか。
そしてそれをフルハンドで眼鏡作ってる人にやってもらうのが肝。
約一年前から付き合いのある岩崎さんだから彼の作る眼鏡が格好良いのは分かり切っていて、そうじゃなくて眼鏡というものに真剣に向き合っている人がクソチープでバカっぽいものを作ったらどうなるんだろうと言う部分が非常に楽しみであった今回。
まず私の感想の前に仕上がった時点で岩崎さんからこんな連絡が入りました。
このクリアフレームは岩崎さんのSNSで見た時から綺麗だなと思っていたのでかなり期待を持たせる一言。
そしてその期待をかき消す「レンズのパンチに完全に負けてます」
そしてその後すぐに来た連絡で・・・
「レンズに枠が処刑されている」との報告が。
こんなハッキリ作品が台無しになりましたと言われた事ないんでむしろ高まるぅ〜。
というか冒頭で言ったように最高のフレームにスモークのレンズを入れるようなキザな感じを求めていたわけではないので、なんなら正解なんじゃないでしょうか。
と、連絡きた時は自己肯定に夢中でした。
でも見てくれ、この1枚。
岩崎さんはあんな風に言っていたけど、実際この画像1枚で皆さん胸の鼓動は早くなってるんじゃないでしょうか。
画像は一切加工なし。露出もイジってません。こんなん最早ジュエリーやん。そう思ってしまうほどただただ美しい。
やってる事としては501 デッドストックを家族の洗濯物と一緒に洗ってしまうような、雨の日限定でコードヴァン履くみたいなそんな感じ。でもその矛盾にしか生み出せない唯一無二ってあると思うの。
そして求めていた眼鏡作家が作るチープなサングラスの答えが「誰よりも陽気でどの作品よりも美しい」という答えになったんじゃないでしょうか。
ちなみにこのモデルの名前は「Prodigy」にしました。わかる人は納得してくれると思うんですけど、ProdigyのKeith Flintっぽいから。
*モデル名は私が勝手に命名したので正式品名は別にあります
「合成調味料ドカ盛りの陽気でバカっぽい感じ」
これが念頭にあったのでStand by meの洒落た部分を取っ払った感じの合わせにしました。だから個人的にはトムソーヤの冒険とか15少年漂流記の方が近い感じします。いや、開放的すぎてボタンフライ締め忘れてるの考えるとオースティンパワーズでした。
でもさ、今年こそいつもの夏が帰ってきそうな感じするじゃないですか。
だからバカになるくらい楽しんでも良いんじゃないですか。
Mail acacia.shizuoka@gmail.com
住所 静岡県静岡市人宿町2丁目5-22 2F
時間 13時-19時
週末 12時-19時