ULTERIOR "Washed Chambray Twill Utility Pants"
なので本日紹介するULTERIORのパンツも1ヶ月ほど前に入荷があった物です。
正直すごく紹介したかった。と言うのも素材や作り込みが以前紹介したSuper140'sの度詰めのギャバジンワイドトラウザーとは少し違うから。
でもその違いっていうのがマナなのかカナなのか、はたまたアシュリーオルセンなのかメアリーケイトオルセンなのか。もしくはミシェルなのかジョージおいたんなのか。
そのくらい分かりづらい(そもそもこの例えが分かりづらい^ ^)
と言うことで説明しますね。
Brand / ULTERIOR
Model / Washed Chambray Twill Utility Pants
Price / 43,000+Tax
Size / 3 / 4
Color / Ecru / Black
Material / Linen45% Wool28% Rayon27%
サイズ詳細
サイズ3 ウエスト78cm 渡幅33cm 股上36cm 股下71cm 裾周り24cm
サイズ4 ウエスト81cm 渡幅33cm 股上37cm 股下76cm 裾周り25cm
「Utility Pants(ユーティリティーパンツ)」
この名前で何シーズンかパンツを出していますね。もちろんミリタリーベースのドローコード付きのパンツと言う大まかな形状は変わりません。
しかし「素材が違うだけで全く別物に見える」って絶対全くの別物の方が別物に見えるのに大げさに皆さん言うじゃないですか?
30%くらいその通りで以前は洗いをかけたシルクウールを使った生地だったのですが、今回はリネンウールがメイン。
そのためよりスラックスに見える。その「ミリタリーとかけ離れた素材をミリタリーに寄せた」のか「ミリタリーでも使われる素材をミリタリーとは別物に見せるのか」と言う違いがありますね。
リネン・ウール・レーヨンと言う3種類の素材をシャンブレー組織で折り上げた生地。
しかしリネンもウールも普通に織り上げれば固くハリのある生地に仕上がるため、織りの打ち込みをあえて甘く調整。
そして生地になった後に洗いをかけることでリネン・ウール・レーヨンの洗いによる縮率差で表面には手で織ったような不均一な凹凸が生まれ、さらにリネンの粗野な部分とウールの上質な風合いを増しています。
リネンが半分ですがソフトに仕上げたのが大きく全く硬さやザラついた表面ではなく、ウールの柔らかさが特徴的で肌触りが良いです。
ブラックは経糸にチャコールグレーとダークグレー / 緯糸がブラック
エクリュは経糸がホワイトとオフホワイト / 緯糸がベージュ
このようになっておりどちらも独特な色合いになっていて綺麗です。
と言うのもどこのブランドもヴィンテージ由来のものでデザインしていることが多いじゃないですか。
でもデザイナーがデザインして仕上げた作品ならばそのブランドのデザインで良くない??ってISSUETHINGSのデザイナーと話してからよく思うんですよね。
生地の風合いとか着心地、穿き心地の方がよっぽど重要じゃねーかと。
だって大枚叩いて買った挙句、着たタイミングで話すことが「何年代の〜」って図鑑でも買ってろよ。(とは思わないですよ)
むしろ年代ひた隠しにしてでも着用して「シャレてますね、それどこのですか?」って聞かれるくらいオシャレを楽しんでもらいたい。
要は何かに執着して服本来の「オシャレ」って言う部分を忘れないでもらいたい。
多分言いたかったのは度詰めによるハリのあるシルクのようにサラついた生地と、リネンウールレーヨンのウールの毛足とリネンの粗野な見た目が全くベクトルの違うものにしていると言うことでしょうか??
確かに両方今の時期に風を感じながら穿きたいパンツなのですが「風を切る」のか「風を纏う」のかが違うと思います。
・高密度のシルクのようなギャバジンが裾を靡かせ風を切る。
・リネンウールの大地を感じる生地が風を孕み纏うように膨らむ。
うん、こう言うことだと思うし良い例えじゃないでしょうか。
サイドシームは排除し、本体部分は筒状になるように作られています。
そのためシルエットはストレートなのですが、真っ直ぐ下に落ち縫い目がないのでストレスも感じ難い作りになっています。
裾もドローコードで絞れるようになっています。
ある程度何かベースになっているモノがあったとしてもここまで生地を作り込み、リサイジングしたシルエットを考えるとやはり新しいモノとして考えても良いのじゃないのでしょうか。
ジャケットはKheikiのニットジャケットなんですけど、この感じ良くないですか。
ニットジャケットがどうしてもファッション過多になりがちなんですけど、パンツがそのバランスを取ってくれると言うか引き算してくれる。
しっかり日常で使えるバランスにしてくれていると思います。
ぱっと見はワイドかと思うんですけど、穿くとゆとりのあるストレートで落ち着いています。
そのシルエットの緩さも絶妙で良いですね。頑張りすぎてないのが。
パンツはブラック表記なのですが全くブラックじゃない。チャコールグレーのような色なので汎用性は高そう。
多分これが真っ黒だとニットジャケットのブラウンにもニットジャケット自体にもハマっていなかったと思います。
このチャコールグレーなのと表面の素材感がうまく噛み合っているのかなと。
個人的に思ったのはULTERIORってアルチザンブランドにも通づる生地の作り込みや加工を施していますが、それをいとも簡単に見せてくる、そしてそれが「大人」に感じる。
それがそのままこのパンツから感じます。これだけ作り込まれていても気持ちの良い陽気の日に軽く散歩行く時に穿いちゃうような、肩肘張らない感じが素晴らしい。
そんなんがオシャレってことなんじゃないでしょうか。
と言っても私は中学時代、学ランにAir Jordan1の湘北カラーと言うブランドネームに引っ張られまくったクソダサな合わせしてたんでオシャレがどうこう言える立場じゃないのは忘れよう。
パンツ、かなり良いので是非ご来店お問合せください。
問い合わせは下記から
Mail acacia.shizuoka@gmail.com
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